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2011年07月09日

ななちゃん と おとうさんの服


ななちゃんは、リビングにいます。
いつもいろいろなおもちゃであそんでいますが、今日はなにか面白いものを見つけたようです。


ななちゃん と おとうさんの服


ななちゃん

(あら、これはなにかしら。
 ちょっと、おおきめな布。
 きのう、おとうさんがきていたような気がする。)

ななちゃんとおとうさんの服


そこには、洗濯をして綺麗になった、おとうさんのTシャツがありました。
今は、きちんとリビングの端にたたんでありました。
ななちゃんは、その服がとても気に入ったようです。


ななちゃん

(どうやって、きるのかな?
 よいしょ、よいしょ。)


ななちゃんとおとうさんの服


服が伸びています。



おかあさん

「あら、あら、ななちゃん。
 服が伸びちゃうでしょ。」

ななちゃんの手から、シャツが取り上げられました。
ななちゃんは泣き出しました。


おかあさん

「そんなに、その服がお気に入りなの。
 じゃあ、この服を代わりにしてね。」


おとうさんはお風呂です。
おかあさんはおとうさんがお風呂上りに着ようとしていた服を差し出しました。
ななちゃんはご機嫌。
また、着ようとしています。


おかあさんは、ななちゃんにそのおとうさんの服を頭からかぶせました。


おとうさん

「おーい。
 ぼくのシャツがないぞ。」


ななちゃん
(おとうさんのふく。
 ちょっと、おおきいわ)

ななちゃんとおとうさんの服


おかあさん

「ほら、見て。

 ななちゃんがおとうさんの服を着ちゃった。

 かわいい。」


おとうさん

「かわいいね。
 かわいすぎるよ。
 ハクション!
 … でも、ぼくは寒いかな。 」


おとうさんが寒がっているところを見て、なんと、ななちゃんは着ていた服を脱ぎはじめるしぐさをしたのです!
小さな手で、一生懸命脱ごうとしています。
でも、頭がひっかかって簡単には脱げません。


ななちゃん

(どうして、ぬげないの。
 こんなに、がんばっているのに)


ななちゃんは、また、泣き出してしまいました。


おかあさん

「がんばったわね。
 ななちゃんはなんてやさしい子なんでしょう。」
 

おかあさんが、服を脱がせてくれました。


ななちゃん

(やっと、脱げたわ。
 はい、どうぞ。
 おとうさん)

はいどうぞ



ななちゃんはその服を持ったまま、お父さんをじっと見ています。
その服はななちゃんの涙やよだれでべとべとでした。
でも、おとうさんはそのまま着ました。


おとうさん

「うん、ちょっと冷たいけど、いい感じだね。
 ありがとう。」


ななちゃんは満面の笑顔で喜んでいます。

喜ぶななちゃん


一番大事なことは、ななちゃんのしようとしたことを褒めてあげること。

その笑顔とやさしさを忘れないで。





posted by 海人 & 桃香 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ななちゃんの物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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